相続登記について‐相続解説ガイド

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特別受益Ｑ＆Ａ

特別受益についてよくある質問についてまとめてみました。

Ｑ１．相続分以上に特別受益があるため相続分を有しない相続人が存在すします。
　　　具体的に各相続人の相続分は、どのように算出すればよろしいでしょうか？




Ａ１．この場合に、特別受益者を除く他の共同相続人の具体的相続分の比率に応じて相続分を
　　　算出することになります。


具体的、相続分以上に特別受益があるため相続分を有しない相続人が存在する場合の相続分の計算は、
次のようになります。

相続財産　　　６０００万円
相続人　　　　妻、長男、次男
特別受益分　　次男に３０００万円の場合

通常であれば、

妻の相続分　　　 ４分の２
長男の相続分　　４分の１
次男の相続分　　４分の１

妻と長男の本来の相続分の比率　２：１



相続分以上に特別受益があるため相続分を有しない相続人が存在する場合相続人 相続分 計算式
妻 　　　 　６０００万円×２／３ ＝４０００万円
長男 　　　６０００万円×１／３ ＝２０００万円
次男 　　　無

なお、次男は、特別受益３０００万円が、本来の相続分（６０００万円×１／４ ＝１５００万円）を超える部分について返却する必要はありません。

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このような場合の相続登記では、特別受益証明書（民法９０３条相続分のないことの証明書）を添付して登記申請することになります。






　　平成〇〇年〇月○日○○市○○町○丁目○番○号甲野太郎の死亡により開始した相続に関して、その相続人である甲野一郎は、被相続人の生前中に、○○○○として、被相続人からすでに相続分相当の贈与を受けているので、遺産について受けるべき相続分のないことを証明します。

平成○○年○○月○○日

　被相続人甲野太郎
　
　○○市○○町○丁目○番○号　　甲野一郎　　実印


※相続登記の申請には、特別受益者（作成者）の印鑑証明書を添付して、登記を申請することになります。

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